
まずは自分の爪の厚さを把握しましょう。
もちろんノギスなどで正確に測定するのが良いですが、まあ大体でかまいません。
都合の良いことに、爪の厚さは簡単なヤスリがけである程度までは薄くすることができます。
もちろん爪が厚ければコシが強く、薄ければコシが弱いわけなので、
竿中とおる君療法のような物理的外力による体組織の変形治療の場合は、
爪の変形の様子を見ながら少しずつヤスリがけしていき、徐々に爪を薄くして微調整するのが良いと思います。
ここで要注意なのが、爪を薄くすればするほど短期間で爪の平坦化が進行しますが、
一方で爪を薄くしすぎると「爪割れの悲劇」が起きやすくなる、という点です。
焦ってヤスリがけしまくると、爪がパッキリ割れて数ヶ月の努力が水泡に・・・なんてことになりますよ。
材料力学的には、板材は厚さの3乗に比例してコシが強くなります。
例えば厚さ1.4mmの爪のコシの強さを1とすると、1.2mmは0.63、1.0mmは0.36となります。
厚さがちょこっと薄くなるだけでも、ずいぶん急激にコシが弱くなるんですね。
ですから、ちょっと削っては様子見、ちょっと削っては様子見、という感じで慎重に行きましょう。
爪の厚さ1.4mmで無負荷の状態です。
ここに竿中とおる君を装着すると・・・・・
爪の厚さ1.4mmで竿中とおる君装着状態の応力分布です。
色が赤い場所ほど応力が高いことを意味し、つまり爪が割れる危険性が高いことになります。
爪の厚さ1.2mmで竿中とおる君装着状態の応力分布です。
爪が薄くなった分だけ、赤い危険領域がジワッと増えています。
爪の変形もだいぶ目立ってきていますね。
爪の厚さ1.0mmで竿中とおる君装着状態の応力分布です。
最初の爪の厚さ1.4mmの図と比べると、赤い危険領域がかなり増えているのが分かります。
爪の変形もかなり激しくなっています。
実際に爪がパキッと割れる限界は、個人の爪の組成や竿中とおる君の太さによって違うので何ともいえませんが、
爪の厚さが1.4→1.0mmになるだけでこれだけ危険度が増す、ということだけは意識してください。
とにかく、竿中とおる君の太さと爪の厚さのバランスを見極めるのが重要なポイントですよ。
爪が乾燥していても割れやすくなるので、心配な人はハンドクリームなどで爪の保湿に心がけるのも良いかも知れません。
※3月28日、4月3日のパーマ液作戦・パープルマジック作戦も参照してください。
HOMEに戻る